そもそも「ハッカソン」とは?
議論のマンネリ化に悩むものづくりの現場を脱し、もっと斬新なアイデアに触れたいと考える人々が日本国内で急激に増えています。そのような人々の受け皿となっているのが「ハッカソン」です。ビジネスシーンでハッカソンという言葉を耳にするようになった人も多いかもしれませんが、造語ということもあって初めて耳にする人には未知の世界です。では、ハッカソンとはそもそも何なのでしょうか。
話題のハッカソンとは
「ハッカソン」という言葉は、「ハック」と「マラソン」を掛け合わせた言葉です。ハックはエンジニアが開発を行うことを意味しています。もともとのハッカソンは、エンジニアやデザイナーなどが集まってひとつのチームを組み、一定期間内に新しいものを開発することを目的としたイベントでした。海外のハッカソンは、今でもエンジニアを中心とした本来のハッカソンであることが多いようですが、日本国内のハッカソンは多様化が進んでいるという特徴があります。
日本のハッカソンの場合、新しいアプリやサービスを開発するためのイベントというよりは、ひとつのテーマに対して各分野から人が集まって議論するタイプのイベントとして受け入れられているようです。エンジニアではない人が数多くハッカソンに参加することによって、これまでになかったアイデアが開発現場に入ってくるようになりました。新しいものを自由に生み出すのではなく、社会問題の解決策を生み出す場としてのハッカソンは、海外ではあまり見られない日本特有のあり方です。ハッカソンの発想でアイデアソンというイベントが生み出されるなど、ハッカソンの多様化に伴ってイベントの幅も広がっています。
マンネリから脱するチャンスの場
2012年ごろ、NASA主催の『NASA Space Apps Challenge Tokyo』というハッカソンイベントが開催され、これに影響を受けた日本人がアイデアソンイベントを開催し、このころから日本でハッカソンが広がるようになりました。ハッカソンでは、専門分野の異なる人々がひとつのチームを組んで短期間で新しい何かを開発します。ルールや計画に縛られることなく、自由に自分たちのアイデアをその場で形にできる体験は、大きな企業の中にいるとなかなかできないことです。
ハッカソンに参加しなければ出会えない人々との関わりは、参加者それぞれにとってとても刺激的です。ハッカソンの体験者が自分の職場に戻ることで、アイデアがマンネリ化した職場の活性化にもつながります。日本独自の考え方を反映させながらますます広がりを見せていくことが予想されているハッカソンは、フリーランスエンジニアにとって見逃せないイベントです。
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ハッカソン参加で気をつけるべきこと
フリーランスのエンジニアがハッカソンに参加する際、気をつけるべき点がいくつか挙げられます。まず、ハッカソンは開催期間が短いという特性を理解し、事前にプランを立て準備をしておくことが望ましいです。開催前に題材を確認し、ある程度の構想を練っておくことで、イベント当日にアイデアが煮詰まり時間切れとなる事態を免れるでしょう。また、ハッカソンで成果を出すためには、チームビルディングとプレゼンテーションも重要だと言えます。
エージェントを活用して新しい案件に挑戦
ハッカソンで得た経験を活かせる案件探しに、エージェントを活用するのも1つの手です。というのも、エージェントが保有している案件は、エンジニア個人が自力で営業をしても獲得できないものが多く、好条件が揃った非公開案件と出会える確率が高いからです。案件の紹介以外にも、エージェントではさまざまなサポートを行っており、本業に専念するためにも使わない手はありません。ここでは、「レバテックフリーランス」ほか、信頼できるエージェントを紹介します。
大ブームになっている理由
世界中のエンジニアにはおなじみの「ハッカソン」が、日本で大きなブームになっています。もともとはエンジニアが短期間で新しいものを開発するイベントだったものが、非エンジニアの参加によってさまざまなものを生み出せる場になりました。本来の目的であるイノベーションだけでなく、社会問題の解決策を模索する場や人材発掘の場として利用されるなど、日本独自の形になって全国に広がるハッカソンは、フリーランスエンジニアならぜひ注目したいイベントです。