国内で開催されたイベントの事例
企業主催の大規模なハッカソンから地域活性化をテーマとした小規模なハッカソンまで、ハッカソンにはさまざまなタイプのものがあります。2020年の東京オリンピックに向けて開催されたイベントもいくつかあるなど、フリーランスエンジニアにとって魅力的なイベントが数多く開催されています。ここでは、実際に開催された国内のハッカソンの事例をいくつかご紹介します。
国や大学主催のハッカソン
2020年の東京オリンピックに向けたプロジェクトの一環として、「アイデアソン・ハッカソン」というイベントが開催されました。このイベントの主催は国土交通省で、東京都周辺の魅力について「屋内外シームレス測位技術」を活用してアピールする方法を開発することを目的としていました。このイベントでは、アイデアソンで出たアイデアをハッカソンでアプリにし、有効性の検証が行われました。東京大学主催で開催さるのが、「JPHACKS(ジャパンハックス)」です。学生向けのハッカソンとしては国内最大級で、2日間かけてソフトやハードの開発が行われます。決勝大会に向けた勝ち抜き戦で、得られたチームは成果物の展示とプレゼンテーションを行います。
企業主催のハッカソン
Yahoo! JAPANが主催する「Hack Day」では、24時間以内に試作品を開発し、90秒でプレゼンテーションを行うというタイムトライアル式ハッカソンです。ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社と株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所主催で2日間にわたって開催されるのが、「GO FOR IT~Home Hacker’s Workshop~」です。テーマは「環境にやさしく、安心・安全で楽しいライフスタイルの実現」で、このテーマに沿ったアプリの開発が進められます。ハースト婦人画報社、集英社、講談社、小学館という業界大手4社がタッグを組んで開催したのが「THE FASHION HACK TOKYO」です。雑誌売り上げが低迷する中、雑誌とデジタルの融合や新規顧客層をどう呼び込むのかをテーマにしたアプリ開発が行われました。読売新聞社が主催した「ダイバーシティハッカソン」では、2020年の東京オリンピックに向けて訪日外国人向けのダイバーシティをどう実現するかをテーマに、アプリ開発が行われました。NTTデータが主催した「宮崎と東京をつなぐハッカソン」では、宮崎県しもろ地方の3市町村による農家民泊をテーマに開催されました。電力自由化によって注目が集まるようになったスマートハウスをテーマに開催されたのが、インターネット・アカデミーの「スマートハウスのアプリを作ろう」というハッカソンです。
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ハッカソン参加で気をつけるべきこと
フリーランスのエンジニアがハッカソンに参加する際、気をつけるべき点がいくつか挙げられます。まず、ハッカソンは開催期間が短いという特性を理解し、事前にプランを立て準備をしておくことが望ましいです。開催前に題材を確認し、ある程度の構想を練っておくことで、イベント当日にアイデアが煮詰まり時間切れとなる事態を免れるでしょう。また、ハッカソンで成果を出すためには、チームビルディングとプレゼンテーションも重要だと言えます。
エージェントを活用して新しい案件に挑戦
ハッカソンで得た経験を活かせる案件探しに、エージェントを活用するのも1つの手です。というのも、エージェントが保有している案件は、エンジニア個人が自力で営業をしても獲得できないものが多く、好条件が揃った非公開案件と出会える確率が高いからです。案件の紹介以外にも、エージェントではさまざまなサポートを行っており、本業に専念するためにも使わない手はありません。ここでは、「レバテックフリーランス」ほか、信頼できるエージェントを紹介します。
大ブームになっている理由
世界中のエンジニアにはおなじみの「ハッカソン」が、日本で大きなブームになっています。もともとはエンジニアが短期間で新しいものを開発するイベントだったものが、非エンジニアの参加によってさまざまなものを生み出せる場になりました。本来の目的であるイノベーションだけでなく、社会問題の解決策を模索する場や人材発掘の場として利用されるなど、日本独自の形になって全国に広がるハッカソンは、フリーランスエンジニアならぜひ注目したいイベントです。